女性3ピースバンドSUN TAiL。「Born」からバンドを紐解く
東京発の3ピースガールズバンドSUN TAiL(サンテイル)。メンバーはアオイ(Gt./Vo.)、みほろ(Ba./Vo.)、BIBI(Dr./Cho.)の3人。バンドのX(旧Twitter)への初ポストが2024年9月だったことから、この頃にバンド活動を本格的にスタートさせたのではないかと推測できる。都内のライブハウスで積極的にライブ活動を行いながら、同年11月17日に初音源となる「Born」を「Eggs」でデジタルリリースした。パンキッシュでフレッシュなエネルギーが感じられる爽快な1曲となった「Born」を掘り下げるとともに、インディーズ界の新星・SUN TAiLの魅力について紹介していきたい。
既に都内では“ライブがカッコいい!”と話題に。SUN TAiLの魅力とは?
SUN TAiLのサウンドは、パンクやメロコアからの影響を色濃く感じるサウンドであるが、コーラスも含めメンバー3人がちゃんと歌えるところがいい。全員しっかり同じリズムを刻んでいることに加え、声質がクリア。そこが楽曲全体の軽やかさとフレッシュさに直結している。「Born」ドラムのブレイクのキメのシャープさ、ギターソロの華やかさ、早いリズムを正確に刻むベースと、個々の演奏スキルも十分。3ピースであることを忘れてしまうほど、サウンドに厚みがある。ライブでは早くもその実力を発揮しており、EggsアプリのSUN TAiL のアーティストページには“ライブカッコいい”という書き込みもある。
タイトルからして初音源にふさわしい「Born」は、メロコアを軸にしたアップナンバー。シンプルな構成に加え、途中で繰り返される“愛愛愛愛愛!”という歌詞が印象的で、1度聴いただけで覚えられるキャッチ―さ、加えてライブシーンが脳裏に浮かぶ強烈なフックになっており中毒性も高い。バンドアンサンブルの抜き差しや、リズムやBPMを変化させ、サウンドでしっかりストーリー性を描き出している。詞曲を手掛けたのはドラムのBIBI。その歌詞の内容からは、音楽を謳歌している様子が伝わってきて、楽曲を聴いているうちにこちらもどんどん楽しくなっていく。歌詞中の“Born in 626!”の意味が気になって仕方がない。結成日なのかな……なんて妄想してしまっているので、今度、機会があったら、SUN TAiLの皆さん、是非その意味を教えてください!