The Gentle Flower. が2nd EP『(Re)By my side』に込めた想いを語る

The Gentle Flower. が2nd EP『(Re)By my side』に込めた想いを語る

2025/07/02

2nd EP『(Re)By my side』を7月2日にリリースしたThe Gentle Flower.にインタビューを敢行!

The Gentle Flower.は、金子大伸(Vo./Gt.)・森下祥伍(Gt.)・尾崎匠(Ba.)・マナム(Dr.)による群馬県沼田市発 4 人組ロックバンド。『(Re)By my side』の収録楽曲に込めた想いや制作の裏話、7月6日に地元群馬からスタートするリリースツアーの意気込みなどを聞いたので、ぜひ『(Re)By my side』を聴きながら最後まで読んでほしい。


──まずは自己紹介をお願いします!

群馬県発4人組ロックバンドThe Gentle Flower.です!

 

──2nd EP『(Re)By my side』はどんな作品になりましたか?

金子大伸(Vo.):事務所に所属して初めてリリースする作品で、この夏を彩るような素晴らしい作品に仕上がりました。収録曲はオール完全新曲なので、このCDを持って回るツアーでのお客さんの反応も、配信で聴いてくれるリスナーのSNSでの反応もとても楽しみで、何より自分で聴くたびにワクワクしています。

M-2「スロウダウン」、M-3「サイダー」はマナムが作曲したので、The Gentle Flower.の新たな一面も魅せられると思います。

2025年の夏は『(Re)By my side』、まるで夏の風物詩のような作品になったと思います。

 

──『(Re)By my side』というタイトルにはどんな意味が込められていますか?

金子:「By my side」には「私のそばで」「私のとなりで」などといった意味がありますが、今作は事務所に所属して初の作品で、自分達にとっても階段をまた一段上がるための作品です。いわば勝負です(笑)。

今まで自主でやっていた頃とは違った環境やその環境に置かれたからこそ受けた刺激、貪欲さみたいなものをすごく感じたんです。自分達の中にある信念やプライドはそのままで、なおかつ新たなスパイスを加えた新しいジェントルでたくさんの人に会いにいきます。なので、それらを全部ひっくるめて「また一緒に旅に出ようね」「いつまでも一緒にいようね」という意味が込められています。

あとは数年後、もっと言えば数十年後、音楽を続けていく上で、登っていったその先でもこの音源を聴いて、この頃の初期衝動を忘れたくないなっていう鼓舞の意味も個人的には……まあいい音源なんで、たくさん聴いてね!(笑)

 

──1曲目「線香花火」に込められているメッセージを教えてください。

金子:2023年7月30日にリリースされた『Cinema』のM-1に収録されている「首輪」のアンサーソングとして「線香花火」を発表したんですけど、実のところ「線香花火」は僕が17歳の時に書いた曲で、こちらの方が先に出来ているんですよね。なので「線香花火」のアンサーソングが「首輪」ということになります。

許されぬ恋に溺れた2人の世界を彩る物語の中で、男性側にフィーチャーした楽曲になっていて、「首輪」と「線香花火」の2曲の中で本当はどんな感情で、彼にとって彼女はどんな存在だったのか。何が正解で何を間違えたのだろうか。この先この2人はどんな世界線で生きていくのだろうか。そんな事を想いながら、夏の代名詞とも呼べるラブバラードを堪能してほしいです。

 

──「線香花火」はMusic Videoも公開されていますが、撮影時の印象に残っている事は?

尾崎匠(Ba.):MVの最後に線香花火が同時に落ちるシーンですかね。そのシーンを撮るのが一番最後で時間も迫っているなか、何回もトライしてもなかなか同時に落ちてくれなくて、もう最後ってところで同時に落ちてくれた時は、その場にいた全員が声を上げて盛り上がったのが印象に残っています。あと、ドラマシーンで大伸が感動して泣いてました。





──2曲目「スロウダウン」はどんな楽曲ですか?

マナム(Dr.):「スロウダウン」にはスラングで「足手まとい」という意味もあるんですが、優秀な人間って周りより矢面に立たされる場面が多いと思うんですよね。やるのが当たり前、結果を出すのが当然。普段は何の注目も浴びないけど、その癖失敗は多くの人の目を集める。「足手まとい」なんて思って落ち込む時もあるでしょう。そんな、「守備の時はアルプススタンドから応援してもらえないピッチャー」のための応援歌です。

 

──「スロウダウン」の制作時に意識したことを教えてください。

マナム:語感の気持ちよさ、キャッチーさ、ですかね。今の時代の人達ってあんまり歌詞を見てないし、深く考えないイメージがあるので、そんな人たちにもスッと届くような耳触りの良さを意識しました。





──3曲目「サイダー」の作詞・作曲ではどんなことを意識しましたか?

マナム:「サイダー」は、僕の思い出を皮肉に綴った歌なのですが、近年の音楽は恋愛ソングがよく聴かれる傾向にあるので、なるべく恋愛の歌に聴こえるように作りました。あとは誰も気にしなさそうですが、コード展開は相当こだわりました。

 

── 「サイダー」の歌唱で意識したことを教えてください。

金子:マナムが書いた曲なので、マナムにディレクションしてもらいながら、なるべくマナムの理想に近づけるように、その中でも「僕らしさ」「ジェントルらしさ」を際立たせられるように意識して歌いました。僕の苦手分野でもある高すぎず低すぎずの中音域が続く曲なので、なかなか納得のいくテイクが録れず苦戦しました……。でも、楽しかったよ!!!

 

──4曲目「弱虫とラブレター」はどんな楽曲ですか?

金子:10代最後にソロ楽曲として綴った1曲をこの夏、満を持してバンドアレンジでリリースしました。純粋無垢で何も飾らない言葉で埋め尽くされた渾身のラブバラードで、社会のことや常識などさまざまな「当たり前」をまだ知らない彼は、ひとりの女性との出会いをきっかけに外の世界を知っていく……。小さなことや気に入らないことでありふれた世界で、それすらも受け入れて愛を知っていく少年を描いた一曲です。

 

──「弱虫とラブレター」のサウンド面でこだわった点を教えてください。

金子:サウンド面では「純粋無垢な10代」が細かく表現されていて、例えば、最近の楽曲では当たり前に使用する電子サウンドや複雑なコーラスワークなどを排除して、4人が担当する楽器のみで構成しました。まっすぐで嘘偽りのない夏のラブソングを貴方の過去に、そして現在に重ねて聴いてほしいです。

 

──リリースツアーも始まりますが、The Gentle Flower.のライブをひと言で表現すると?

森下祥伍(Gt.):「心に歌う、温かいライブ」ですかね。ありのままの姿で、いつも楽しくライブをしているのですが、その空気感も伝わって会場のお客さんがキラキラしてるんです。

 

──ライブの見どころを教えてください。

尾崎:ライブはもう全部です!曲はもちろんのことライブの運び方、パフォーマンスまで自信があります。毎回、自分の全部を出し切る思いでライブしてます。最初から最後まで全部見て欲しいです!

 

──最後にリリースツアーの意気込みを教えてください!

森下:今回リリースする楽曲を提げて、新たなジェントルを感じてもらえたらなと思います!



release info

LINKS:The Gentle Flower.