仙台発のFREAKY DUCKS。刹那が疾走する「GoodBye」発表

仙台発のFREAKY DUCKS。刹那が疾走する「GoodBye」発表

2025/02/11

初音源をEggsで先行配信! FREAKY DUCKS(フリーキーダックス)

FREAKY DUCKSは、宮城県仙台市を拠点に活動しているバンドである。メンバーは、鮎莉(Vo./Gt.)、コバヤシヒロキ(Gt.)、星野(Ba.)、京雅人(Dr.)の4人。結成してから仙台を中心に積極的にライブ活動を展開してきた。そんな中、2025年1月19日に初音源となる「GoodBye」をEggsで先行リリース。同シングルにはタイトル曲の他に「白昼夢」「ふわり」が含まれており、3曲同時の先行配信となった。

このバンドの魅力のひとつは、多彩なギターアプローチを軸にした美しいバンドアンサンブルだ。そのサウンドは、ひと針ひと針、丁寧に綴られた刺繍の如く。一音一音に感情もしっかり込められているし、繊細でありながら盤石の安定感があり、見事に楽曲の輪郭をくっきりと描き出している。フォーキーな趣のある「白昼夢」、洒脱なアレンジと少し淡々とした楽曲展開にセンスを感じる「ふわり」など、3曲だけでもバンドの楽曲バリエーションの豊富さが想像でき、今後を期待せずにはいられない。

メンバーの高揚が直結した清々しいエモさ。実力派の登場 

初音源のタイトル&リード曲になった「GoodBye」は、憂いをはらんだメロディーが特徴のスケール感あるナンバー。楽曲構成がストレートな分、メロディーの良さと強さ、バンドアンサンブルの広がりが感じられる1曲である。シャープにリズムを刻む疾走感あるリズム隊、ブロック毎に表情が変わる多彩なギターワーク、発声に変化をつけて感情の起伏を表現するボーカル。それぞれが並走しながらも、時に絡み合い、空に向かって伸びていく。どのパートも伸び伸びとバンドアンサンブルを楽しんでいるのがわかる。そんなメンバーの高揚が楽曲に直結したような、清々しいエモさも魅力のひとつだろう。

メロディーはもちろん、バンドサウンドにストーリー性もあり、ライブ映えする曲であることも想像できる。非常に完成度が高い1曲だが、注目したいのはボーカルだ。前述したように発声はもちろん、喉の鳴らし方までコントロールし緩急あるメロディーラインをしっかり捉え、どの場面でもしっかり楽曲の中心にいる。低音ではフレーズの最後の母音を少し投げ出すようなニュアンスのアプローチが随所に見られ、リズム隊の演奏とともに、「GoodBye」のロック色をより色濃くしている。あえて限定的な表現をせず、仮定形の言葉を選んで使っているのだろうと思わせる歌詞もサウンドにばっちりはまっている。実力派の登場だ。

文:伊藤亜希

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この記事のアーティスト

FREAKY DUCKS

FREAKY DUCKS 仙台発ロックバンド Sendai,Japan Vo/Gt. 鮎莉 Gt. コバヤシ ヒロキ Ba.星野 Dr.京 雅人 Contact:freakyducks.contact@gmail.com

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この記事を書いた人

伊藤亜希

音楽ライター/編集者。学生時代から音楽雑誌に勤務後、アーティストのFCサイトの立ち上げ・運営などを経験。現在はフリーランス。『RealSound』『MUSICA』、FC会報、FCサイト等で執筆中。『Eggs』は未知の音楽に触れられ楽しいです!

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