イベント開催の相談を受けた際にまずはタイトルが凄いなと率直に感じた。
また軽率という言葉を英語表記にするとカッコ良いなとも感じた。本当です。
イベント内容もMarmalade butcherとfulusuの2バンド、ゲスト2バンドを入れた計4組での出演で毎回行われている。
7回目の開催となった本イベントはGecko&Tokage Parade、Hello1103をゲストに迎え、ミニマルミュージックやポストロック、エレクトロニカといった要素が加わった非常に面白いかつ演奏者のクオリティがかなり高い見応えがある1日の組み合わせであった。
「CARELESS-軽率-」のリピーターも少しずつ増えてきている、書いている自分もいつも開催を楽しみにしている1人である。
なぜなら必ず出演するMarmalade butcher、fulusuのライブを見ることはいつもワクワクする。
2バンドを知らなかった、興味がある方へ是非知ってほしいと思い紹介を含めて記事を書かせて頂きます。
Marmalade butcher
にえぬ(Gt) 大谷明久(Ba) J氏(Gt) ユウスケ(Dr)
2010年結成、ポストロック、エレクトロニカのインストバンド。
通称“マ肉”と呼ばれる彼らMarmalade butcherはポストロック全盛期とも言える時代にインストバンドを結成。16部音符、さらには32部音符まで多数の細かい音の羅列をメンバー全員でアンサンブルしながら「非常にキャッチーで聞きやすくノリやすい」曲を披露してくれます。彼ら自身も公言しているようにゲーム音楽でRPGのボス戦BGMが好き、という方にも気に入ってもらえるはずです。ちなみに自分もゲーム音楽好きですし(特に伊藤賢治さん) Marmalade butcherの音楽も凄く好きです。ちょっと上手いとかではないです、とてつもなく洗礼されたテクニックがありつつロックバンドとしてのアレンジやオリジナリティも素晴らしい。
今回の「CARELESS-軽率-」で行われたライブ後半の2曲「XXXphobia」「anima」ではゲスト出演者のHello1103のyukakoさんがVJとして参加して頂き、ステージ全面を使った映像と音のコラボレーションは圧巻であった。
音と映像の渦が交わりMarmalade butcherの特別なライブを体感することが出来た。感無量。
3/26 Marmalade butcher setlist
- 01. -273.15℃
- 02. SYAKUNETSU
- 03. SSSSparKKKK
- 04. Floccinaucinihilipilification
- 05. XXXphobia
- 06. anima
fulusu
Joseph Gen(Vo/Gt) Sho Sato (Dr) Sunsuke Sato(Ba) Yuto Yoneya(Gt)
Joseph Genが海外への留学から帰国後現メンバーで活動開始。
fulusuの音楽を表現すると「芸術」という言葉がしっくりくる。
独特の表現方法から音符を構築して美しく奏でる。
Vo/GtのJoseph Genが作曲/作詞を担当しているが、彼の作る音楽は唯一無二であり綺麗な声と絶妙にマッチするマイナーコードかつディミニッシュコード。楽曲中の♭や♯の使い方が非常に印象的でありfulusuの個性を象徴するアクセントになっている。譜面にしたら美しいと感じる=芸術 (主観ですが)、かつ楽曲を表現するメンバー4人の演奏技術と音作りは最高レベルに高い。Marmalade butcherと同様にリズム隊の細かい音符の羅列も計算されて作られており秀逸。本イベントでも披露された「鳳蝶と夜蛾」は最新リリースされた曲でありMVも今年発表され今なお進化を続けているfulusuが見れる。疾走感があり、ライブではさらに歪みのギターの音が聴いている身体を気持ちよく貫いてくれる。歌めちゃ上手くない?とお客さん同士の話も聞こえてくる。うん、確かに歌声も素晴らしいが上手い。(決して偉そうではありません)
照明もライブメンバーと言えるほど曲の展開に合わせて魅せてくれる。あっ、と言う間にライブが終わってしまった。EN.では昨年リリースされた個人的にfulusuの好きな曲である「色の無い芸術」を披露してくれた。
感無量。
Marmalade butcher、fulusuは正直もっともっと沢山の人に知られて欲しいと願っている。しかし、「CARELESS-軽率-」の開催は多く行われてきたが、共にライブ本数自体は多く活動されていない。それは2バンドメンバーの皆がそれぞれミュージシャンとして、作曲家として活躍されており、ライブオファーがあってもスケジュールを合わせることが難しい、、、近い日程にならないと分からない等の相談を受けていました。
その為、Marmalade butcher、fulusuがピンポイントでスケジュールが空いている平日にライブを行う機会を作る→ 考え方自体は軽率ではあった為「CARELESS-軽率-」。というイベントタイトルになった。開催回数が短期間で増えた理由でもある。2バンドのライブ力や実力があることでブランド化されてきていると感じており、今後も1人のお客さんとして「CARELESS-軽率-」を楽しんでいきたい。
3/26 fulusu setlist
- 01. 鬱血
- 02. 鳳蝶と夜蛾
- 03. 何者
- 04. 炎天
- 05. 忘れてしまったこと
- 06. 霖
- EN. 色の無い芸術

