オーディションを勝ち抜き『でらロックフェスティバル 2025 東京編』に出演した3バンドのステージをレポート

オーディションを勝ち抜き『でらロックフェスティバル 2025 東京編』に出演した3バンドのステージをレポート

2025/05/22

2025年4月13日、下北沢の10会場でサーキットフェス『でらロックフェスティバル 2025』が開催された。本イベントは前身イベントが2011年よりスタートし、その5年後の2016年に『でらロックフェスティバル』へと名称を変更して、パワーアップを図りながら開催されてきた歴史あるイベントだ。本稿では、Eggsのオーディションで東京編の出演権を獲得し、「Eggs Passステージ」となった下北沢WAVERに出演したPURPLE BUBBLEクレイジーウォウウォ!!Shawoo(出演順)のステージの模様をレポートする。 

トッパーとしてフロアのテンションを上げた!PURPLE BUBBLE(パープルバブル) 

トッパーは、2024年5月結成の神奈川発4ピースロックバンド、PURPLE BUBBLEだ。「揺れ動く世界」「クラルテ」とドライブ感あふれるロックチューンを立て続けに披露すると、フロアのテンションが一気に高まる。さらに随所でオーディエンスを煽り、コール&レスポンスで場内に一体感を生み出す。まっすぐに伸びる歌声。スピーディーにうねるギター。しなやかに波打つベースライン。タイトでエネルギッシュなドラミング。それぞれが “鬱憤を吹き飛ばす”ポップでキャッチーな楽曲に彩りを加えていく。「幸せのスパイスの曲を贈ります」というK-taring(Vo./Gt.)の言葉の後に演奏されたのは「ナツメグ」。この曲は、TikTokで総いいね数20万以上、Spotify国内バイラルチャートでは初登場6位を獲得し、PURPLE BUBBLEの名を急速に広めたバズり曲。「ナツメグ」のリズミカルなサウンドが、フロアのハンズクラップを誘い、場内を熱気に包んだ。「フェスやサーキットのトッパーは初めてで不安だったけど、みんながすごい楽しんでくれて幸せです」と伝えた彼らは、不安なんて微塵も感じさせない堂々たるパフォーマンスを届けた。 

setlist

  1. 01. 揺れ動く世界
  2. 02. クラルテ
  3. 03. 愛の天秤
  4. 04. Perfect Blue
  5. 05. dot city
  6. 06. ナツメグ
  7. 07. ノープラン

ダンサブルなロックチューンを連発!ラップも披露したクレイジーウォウウォ!! 

2番手は、2024年5月に音楽専門学校の同級生4人で結成したロックバンド、クレイジーウォウウォ!!。ステージに登場した彼らは「盛り上がっていこうぜ~!」と声高に叫び、クセになるフレーズがリフレインするダンスチューンで口火を切る。最新曲「step」では、杉村優希(Vo./Gt.)の高音ボーカルとオーディエンスによる<ラララ>の歌声が賑やかに響いた。さらに、弾けるギターリフ、スラップを織り交ぜたテクニカルなベース、全身でビートを鳴らすパワフルなドラムのバンドサウンドが、フロアをパーティー空間に変えていく。「とにかくあなたに楽しんでほしくて、このバンドをずっと続けています」と杉村が語った通り、ビートに合わせてハンズアップするオーディエンスは、思い思いに楽しんでいる様子だ。ラストの「VIVA!!」では、ハンドマイクになった杉村がラップを披露し、さらなる盛り上がりを見せた。この日のMCで「帰りの電車でニヤニヤしちゃうような余韻に浸れるようなライブにしていこうと思います!」と語ったクレイジーウォウウォ!!。4人が退場すると、フロアにはオーディエンスの晴れやかな笑顔が残った。 

setlist

  1. 01. マンディーヤ
  2. 02. step
  3. 03. 少年じだーい
  4. 04. 水平線
  5. 05. ヒッサツワザ
  6. 06. VIVA!!

歌詞の一部を「下北」に変えるなど粋な演出も見せた、Shawoo(シャウー) 

オーディション枠ラストは、2024年10月の結成から半年で初のサーキットフェス出演を果たした3ピースロックバンド、Shawoo。1曲目は、4月2日にEggs内で配信がスタートした「これは愛だ!!」。小気味よいカッティングのイントロに合わせ、シンガーソングライターとしても活動する西村八大(Vo./Gt.)の温もりある歌声が響く。「今までたくさんライブをやって、たくさんの人と出会ってきました。僕らはこれからもっと大きなところに行くために、残り3曲いいものにしたい」と想いを述べるShawoo。疾走感あふれる「アイワナビィ」では、出だしの歌詞を「下北」に替える粋な演出を見せ、滑らかなメロディラインの「部屋」では、クリアなギターサウンドが場内に煌めきを放つ。パワフルなロングトーンでスローにスタートを切る「ライムライト」では、勢いよく駆け出すベースラインを合図にBPMを一気に加速。ダイナミックに乱れ打つドラミングとエモーショナルな演奏でフィニッシュし、ラスト3曲で毛色の異なる楽曲を魅せた。彼らのステージを観るのは今回で2度目だが、約2ヶ月の間にバンドサウンドもパフォーマンスも大きく成長したと感じるステージだった。 

setlist

  1. 01. これは愛だ!!
  2. 02. うまくいかないなあ
  3. 03. プール
  4. 04. 銀の瞼
  5. 05. アイワナビィ
  6. 06. 部屋
  7. 07. ライムライト

オーディションで勝ち抜いた3組をはじめ、多くの出演アーティストが雨の滴る下北沢の街を音楽に染めた1日。下北沢WAVERを出ると、次の会場へと移動するオーディエンスたちが視界に入った。サーキットフェスは、たくさんの新しい音楽に出会えるチャンスの場のひとつである。また『でらロックフェスティバル』が開催される際は、まだ知らない音楽に出会いに行ってほしい。 

執筆・取材:橋本恵理子 
撮影:佐藤 薫 

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