神戸在住のEggsキュレーター遊津場が先月見に行った関西のライブハウスイベントの感想を書いていくコーナーです。がっつりとしたライブレポというよりはコラム的なものと思ってください。
もちろん気になるアーティストが1組でも増やせるよう頑張ります!
2025年5月の良かったイベントはこちら!
イベント名:DOROSSIC WORLD
開催日:5月26日
場所:心斎橋AtlantiQs
出演:ステレオドロシー、虎ト卯、ベアディーコリー
“大阪超ギターロックバンド”を掲げるステレオドロシーの結成1周年イベント「DOROSSIC WORLD」を取り上げます。
ステレオドロシー、虎ト卯、ベアディーコリーというスリーマンは、【関西】【同世代】【男女混合】【ギターポップ】と共通項も多く、各々普段から精力的に活動していて、次世代の風を感じられる日になるんじゃないかと思って行ってきました。感じました(即答)。
某恐竜映画をコンセプトとしたムービーや、来場者特典からも、ステレオドロシーの「楽しませよう!」という気持ちがよく伝わりましたし、パンパンとなった会場から彼らが愛される存在なのがよく分かりました。そして本筋の3組のライブも良かったです。
まずは虎ト卯。『十代白書2025』と『COMING KOBE25』の予選オーディションで10分尺は見たことありますが、30〜35分尺は初めて。つまりは『ユートピア』『スーパーヒーロー』以外の曲を初めて生で聴きましたが、その曲も強かったです。最初のMC後にやったサブスクにない(はず)の曲も良かったです。その強さからハッピーで楽しい空気をしっかり生み出して、トップから盛り上げてました。ジャンル的にもSubway Daydreamと対バンできるようになってほしいですね。
6月には『ミミノコ(MiMiNOKOROCK FES JAPAN in 吉祥寺 2025)』『華の乱-2025-』と東京のサーキットにも2本出演。どんどん切り開いてください。
ベアディーコリーは昨年9月以来に見ましたが、レベルが想像以上に上がっていました。正直心斎橋AtlantiQsのキャパでは勿体ないくらいかっきー(Gt. / Vo.)の歌声もポップロックも充満していました。本人達も楽しそうで、フロントの3人も時折ぶつかりそうなくらい躍動。ミサト(Gt.)の後ろに結んだ髪が子犬の尻尾のようにブンブン回っていました。それだけでなくバラードのドラマチックさも上がってましたし、『マイディア』での一体感も地道に積み上げたものを感じました。
7月にosageとanewhiteとの対バンも決まってますが、良い結果を残すでしょう。
主催のステレオドロシーは初めて見ました。アンコール含めて10曲やっていましたが、様々なタイプの曲を持っていると思いましたし、そのストックと将来が気になるバンドでした。キュートかつ芯もあり、時折野性味も見えたところに、関西の先輩・ネクライトーキーのエッセンスを感じました。ネクストネクライトーキーを目指し、オンリーステレオドロシーになっていくと、関西のポップシーンはまた明るくなるでしょう。新曲という『きらきらひかれ!』がとても良かったです。
バンドの関係性も良さそうですし、良い意味で2年目も我儘に貪欲に動いてほしいです。